イタリア そして子供給食

 子供給食
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ひょんなことから始まった子供給食とイタリアとの関係、子供達の数々の学びについてシェアしたいと思います。

我がスクールの隠れスターである給食担当そうちゃん。

彼は調理栄養に通じているだけでなく、本来大学院でトマト栽培やブドウ醸造を学ぶ院生でもあります。

そんな彼が研究の一環としてワイン醸造を学びにイタリアに留学に行ってしまう事になりました。

期間は9月の終わりから12月半ば。およそ3ヶ月間のお留守番といったところです。

さて、これから給食はどうなるのでしょう。毎日お弁当の可能性も出てきました。そこでさっそく話し合いが始まりました。そうちゃんと子供達の話し合いをはじめ、どうしたいかをシェアし合う子供ミーティングをいったい何度行った事でしょう。

度重なる話し合いの結果、歌とピアノ指導のゆかちゃん先生の指導のもとにスタッフ給食がない週に何度かは子供達が給食を作るということになりました。 

話し合いのなかでは、お弁当でも良いよ。

給食があるならやっぱり食べたい。

絶対給食がいい!毎日弁当はやだ。 

などなど、

色々な意見があった様ですが、作る人には賃金が払われる事で子供にしてはなかなかのお小遣いにもなり、やってみようかというきっかけのひとつになったようです。

主に女の子達のやってみたいという気持ち、やらなきゃ給食が無いなら自分がやらないとという気持ちなどがエンジンとなり、彼女達を主役として子供給食は賑やかにスタートしました。

手順としては、ゆかちゃん先生とメニューを決め、材料を書き出します。作り方を教わりながら調理をし、盛り付けて配ります。

お皿や調理器具の後片付けをして最後に払われた給食費と材料代の計算をし、帳簿をつけて終了。

実際子供達のはたらきぶりは素晴らしいものでした。ある子は朝来てすぐに玄米を精米し研いで炊くという一連の流れをサラリとこなし、もう1人の子は手順ノートを見ながら材料を切り、こねたり混ぜたり、フライパンで焼いたり、作り置きしておいた重ね煮を使いスープを作り、と手際よく作業していました。

分からない時はスタッフに聞きながら、世間話などをしながら、玉ねぎを切るときは涙を流して、小さい失敗は笑い飛ばし、困ったら子供達同士でカバーし合い、よく自分達の頭で考え動いていたと思います。

とにかくやってみよう!駄目だった所は明日気をつければいい!という彼らの姿勢を、私はとてもたくましく感じました。

さて、そうしてスタートした子供給食ですが、すぐに暗雲が立ち込めて来ました。

給食を作らなければならないということ、それ自体に縛られたような気持ちが生まれ、そのうえで働きぶりに対する違いや賃金の割り当て方法に不公平感を感じはじめたようです。

その点についてまた何度か話し合いを持ち、自分が納得する形でやり方を考え直し、また新たなリスタートになりました。

とにかく意見があれば溜めずになるべく速やかに話し合うのがサドベリースクールのモットーです。

それは喧嘩や言い争いではなくどうすれば望む方向に行けるかを調整する為のものです。

心の不安や不満を表明できず我慢していると怒りや無気力や妬みの気持ちなどが発生してしまう。

時間の経過と共にそれらは発酵し増殖し何が本来の原因だったのかすらわからないまでに変質してしまい心を蝕んでいく傾向が高い。

しかし我慢しないで話し合い、吐きだす事で一旦リセットされ、前に進む知恵やエネルギーが湧いてきます。

彼らは手持ちのカードを全てさらけ出します。

みんなの前で。時にはスタッフの誰かにそっと。

その様な事を繰り返すうちに、

何度でもやり直しすればいい。だからとりあえず今は完璧じゃなくてもいい。やってみよう!

そんな風に失敗を恐れない雰囲気が子供達の心に確かに生まれていると私は感じています。

それにしても給食作りでは様々な能力が鍛えられます。

仕上がりをイメージして逆算し、何をどのくらい必要かを決める力。

調理ではフライパンの中の匂いを嗅ぎ、よく状態を見て、手を素早く動かしますし、油の音やお湯の中の音に耳をすませます。

量を考えるときや、何人に分けて盛り付けるかを考える時は段取り力や算数の力も使います。

材料と給食費の収支をつけるには計算力が必要です。

それは五感の訓練でもあり、様々な能力開発に間違いなくひと役買っています。

生きる力を育てる良い学びになっている事でしょう。

また、働く事の意味や意義を彼らなりに感じているようです。

そこには喜びも苦労もあり、工夫や成長あり、働く事に対して自分なりの芯が作られているなと思います。

子供給食の道はまだ半ば。これからも色々な失敗や改善を繰り返し進んで行く事でしょう。

たくましく自分達で考え動いて行く姿に私は彼らの成長や未来の姿を感じています。

この経験から得たものがこれからの人生を生きて行く上できっと彼らの力になってくれると私たちは信じています。

【困った子への対応について】

札幌サドベリー代表の細川美穂です。


こんな質問が届きましたのでご紹介します。

「たった一人でも予測不可能な行動をする子がいると、全員に影響をすると思います。また、不登校の子供の中には、問題行動ゆえに不登校という子もいると思います。そういうタイプの子は、うちの子が通う学校では、受け入れない姿勢、もしくは、取り組むならとことん取り組む姿勢であってほしいと思うのですが、現状では、どうでしょうか?」

札幌サドベリースクールは「とことん取り組む姿勢」です!

もっと言えば「問題行動の裏にあるものにとことん取り組むためにスタッフ皆で情報を共有し、対応策を話し合い、必要であればその子の家庭に関わっていくこともします」です。

札幌サドベリーの考え方の大前提として

「私たちは既存のスクールとは違った理念があります。どんな子でも入ってきたらとことんまるごと受け入れます。子どもに困った症状がでているときは家庭に関わります。スクールと保護者お互いの努力と協力が欠かせません。」

があります。

サドベリー教育は子どもの自主性を大切にしますが、なんでもかんでも自由がまかり通るわけではありません。そこには小さくとも人間関係があるからです。

自由には責任が伴うもので、わがままとは違います。話しを聞き、意見を言い、交渉も必要になります。自分たちのルールが決まったら守らなければいけません。

子どもの育ちたい方向に伸びていくそのありのままを受容することと、社会生活に必要な規則と規律を身につける関わり方のバランスなんだろうと私は考えます。

ですから私たちは、このような場を乱す子(たとえばキレる、いじめる、暴力傾向など)にとことん取り組む姿勢です。「素直さ」が出てくる前にはひと暴れあるものですから、ゆるぎなく毅然と構えています。家庭でもそうしてもらいたいのです。

【問題行動の裏にあるものにとことん取り組むためにスタッフ皆で情報を共有し、対応策を話し合い、必要であればその子の家庭に関わっていくこともします】

いまの公教育をながめていると、「規則と規律」が優位になっているように思うのですが、いかがでしょうか。

だから思春期頃に、おきまりの反抗期がやってくるのではないか?とモンゴルで子育てをした経験からそんなふうに観察しています。

また、その対極ともいえる自然派子育てについても思うところがあります。「ありのまま受容することこそ最善」が優位になりすぎていて、忍耐力、責任感、必要な社会性が育まれていないように私には見えるのですが、どうでしょうか。

いずれにせよ、一概には言えず、みんなにすべて良いというものもなく、バランスというのは難しいものですね。

いま札幌サドベリーにいる子どもたちは小さなトラブルはあるものの、ひとりひとりが素直さをたっぷり表現していて、全体としても調和が取れているなあ、なんと素晴らしく幸せであることか、としみじみ思うのでした。

よく考え、よく遊び、よく学び、試行錯誤を繰り返し、向上心を忘れず、人として、札幌サドベリースクールとして成長していきたいと思う3年目の夏休みです。

【ごはんを作ること、食べること】

 

どうもこんにちは。
サドベリースクール給食スタッフの高橋宗一郎です。
スクールページへの投稿は初めてです。はじめまして。
調理師、管理栄養士として、子どもとスタッフに料理を作っています。

現在のスクール発足から2年が経ち、現在3年目。
……改めて考えると驚いてしまいます。
週3回の給食といえども、結構な品数を作った気になりますね。

今回は札幌サドベリーの給食について、色々書きたいと思っています。

・食材
何が安全か、何を安心とするか……そう考え始めると、
自分の安全ボーダーラインを引くことでしか答えは出ないのだと思います。
農薬、遺伝子組み替え、飼料、放射能、添加物……
身体を作る食べ物。おいしいと安心はどちらが欠けてもいけないですね。
・肉、野菜の産地は基本的に北海道(冬は九州産割合増)
・調味料等の製造所は北海道か兵庫以西
・干ししいたけは九州産
・きのこ、遺伝子組み替え作物は使わない
・牛乳は検出限界の低い装置で放射能検査をしている業者のものを使用
・牛肉はオーストラリア産
給食は、こんなことに配慮しています。
やりすぎと思う人、緩すぎと思う人が、きっとたくさんいるでしょうが、
これが今のところの基準です。

・調味料
手前みそになりますが、札幌サドベリーの調味料はスゴいです。
本物の醤油、本物のみりん、本物の酢、本物の油……。
そして味噌はスクールで仕込んだ自家製。
僕がいつも注文するみりんは、佐賀産米、福岡産焼酎を使った神戸製造のみりんなのですが、
少し料理に加えるだけで味に深みと奥行きが出て、ぐっと美味しくなるのです。
このみりんと出会う前は精製度の低い砂糖を使っていたのですが、
一度良いみりんを使ってしまうと、砂糖では出ないコクが生まれるのでやめられなくなります。
こうした調味料はスクールの負担で買わせてもらっています。
札幌サドベリーがどれだけ「食」を重要視しているのか分かって頂けるのではないでしょうか。

・アレルギーと体質
スクールには、体質的に豚肉が苦手だったり、肉の脂身が苦手という子がいます。
だいぶ良くなりましたが、卵アレルギーの子もいます。
給食はなるべく皆と同じものを食べてほしいので、
例えば麻婆豆腐の時などは豚肉入りと鶏肉入りの両方を作ります。
親子丼のときは、半熟卵のものと、しっかり火を通したものを作ります。
そうしていると、豚肉と鶏肉を半分ずつお皿に盛る人もいたり。

・作り手の想い
料理というのは不思議なもので、作った人の心や身体の状態を反映しますね。
余裕がないときに作ったものは大雑把な味になってしまったり、味がまとまっていなかったり。
科学的な視点で見ると、複雑でありながらも多くを科学や物理学で説明出来るはずなのに、
作り手の「気持ち」が、料理の味や相手の心に与える影響は計り知れません。
僕はそれを分かった上で料理することを心がけています。
どんなに忙しくても、一旦心を落ち着けること。
誰がどんな風に食べるのか、ちゃんと思い浮かべること。
もちろん、いつも全員が「おいしい」と言うわけではないです。
最近ではゴーヤチャンプルーの感想も真っ二つに分かれました。
苦い、辛い、くさい、そんな好みは千差万別ですから。
でも、もっと根本的なところで「おいしい」と思える味、
安心できる味を目指して、今も修行中です。

そして旬や季節感も大切にしたいと思っています。
いつでも、何でも食べられる現代で、本当の旬を知るのは難しいですね。
そして北海道は本州と旬が少し違います。
九州から新たまが入り始める頃、
北海道では冬を耐え抜いた越冬きゃべつや越冬ほうれんそうが出てきますから。
新たま?新じゃが?そんなの秋だよ。って。
もちろん、日本全体の旬も大切ですし、新たまのみずみずしさも好きです。
でも北海道に住んでいるんだから、北海道の旬を覚えてほしいという気持ちもあります。
特に北海道の春や夏は短いですからね。

スクールはもうすぐ夏休み。
休みに入る前にザンギを作らなくては……と思う今日この頃。
最近の札幌は連日30℃超えでバテ気味ですが、子どもは元気ですね。
暑さに弱い道産子筆頭の宗一郎でした。

 

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子供たちの詩

こんにちは!
札幌サドベリー国語科の水緒(ミオ)先生です。

6月3週目の国語科では、子どもたち全員の合作ではじめて「詩」を作ることに挑戦しました。

いきなり「詩を書きましょう」と言われた時に「はて?」と黙り込んでしまったとしても無理はありません。大人だってそうなるのは珍しいことではありません。大丈夫。いいんです、それで(^^)

まずはえんぴつを握る前の作業に参加してみること、そしてめいっぱい楽しむこと。(ついでに作品が完成したら儲けもの!)

その状態に、ちょっとしたゲームを取り入れてみたころ、「詩作」が一気に「わが事」「自分事」となった様子が見てとれました。

そのうちに「これなら『おかあさん』以外でも、なんの題名でも思いついちゃう!」「ここは平仮名じゃなく漢字にしよう」という声が上がるようになってきました。

一歩踏み込んだ直喩表現が出てきたり、2連目以降を担当した子たちがごくごく自然に韻を踏んでいたり・・・はじめてとは思えない本格的な推敲を重ねつつ短時間で2作品を作り上げ、最終的には詩からイメージした挿絵まで完成してしまいました。

授業のあまりの盛り上がり(興奮で騒がしくなったのです)に、今日は国語の授業を受けていなかった5年生の男の子が教室をのぞきに来て、「水緒ちん、今日こんなに楽しいことするって、なんで先に教えてくれなかったの!来週またやってね!僕も出るから。」とプンプンしていました(笑)ごめんね、また来週ね!

完成した詩は
「おかあさん」
「うんこ」
の2篇です。

「うんこドリル」が売れていることからもわかるように、「うんこ」の求心力(for 小学生)は著しいようですね(笑)ちなみに水緒先生も決して嫌いではありませんよ!

子どもたちが「プリントして読みたい」というので、タテ組みで構成してみました。スクールに貼り出して、保護者の皆さんに見てもらうのがとても楽しみです。

 

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今日の給食とおやつ

札幌サドベリースクール、スタッフ田原です。

今日のスクールでのおやつと給食を紹介します。

今日のおやつはスタッフゆき担当。ココアシフォン。子どもたちが混ぜるのを手伝ってくれてました。ふわふわに焼けてました!しっとりキメの細かい綺麗なシフォンでした。

給食はいつもの給食担当が休みで田原が担当しました。
鶏肉豆腐のハンバーグ、大根レタスのサラダ、ほうれん草と人参のバター炒め、白菜シチュー。

豚肉が苦手な子、牛肉が苦手な子、どちらもいるので、今回は鶏肉を選択。鶏胸肉なのでボソボソやつくね感防止に、豆腐と粗みじん切りの玉ねぎを加え、食感柔らかめとシャキシャキ感を狙いました。赤ワインを使ったソースでご飯のすすむおかずに仕上がりました。肉おかずなので、野菜をサラダとバター炒めで補いました。

子どもたちからの「美味しい!」がたくさん出た今日の給食とおやつでした。

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会話についての取り組み

代表の細川です。札幌サドベリースクールは3年目の新学期が始まっています。今日は最近力を入れている「会話」について、スクールの取り組みをご紹介します。
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「どうやったらより広い世界を見ることができるのだろう?自分の考えだけでなく、相手の考えを知ること。それがその手助けになる…」と。
つまり「会話」ほど、人生の成功につながる、素敵な進化の贈り物はありません。「会話」をマスターした人、他者の「モデル&モード」に分け入る能力を身につけた人こそ、急速に変化する外部社会に踏み込み、そこで起きていることを、その瞬間、その瞬間につかむことのできる人なのです。こうした「会話」をマスターしていな い人は、最も効果的に学ぶ方法を奪われて来た人です。

*サドベリーバレースクール「自由な学びが見えてきた」 文中より抜粋

___________

いまの日本では、学校で教えてもらえないことのひとつに「会話」があると思います。
話すこと、聞くことの重要性を知らず、社会人になるわけです。コミュニケーションは社会でなくてはならないスキルであり、仕事をする上でどれほど必要なものか、社会人になってから知るような状況です。

しかし会話の重要性に気がついたとしても「会話能力」はすぐに身につくものではありません。
嫌われたくない、いい人でいたいという気持ちが強い人は「相手を不快にさせない言葉」を探すでしょうし、感情を抑圧することに慣れた人は、不意に自分の中から怒りがわいてきたとき相手の前から姿を消そうとするかもしれません。

自分に自信がない人は、はっきりと意見を持っている人を前にすると「怖い」と感じることが多いようです。そんなことからも、言葉と感情は深く関係していることがわかります。

コミュニケーションとは、心の動きを言葉で表現することと、相手の言葉に感情が動かされることを含みます。これらが会話を難しくしている要因だと私は思います。
どのようなことであれ、感情は自分の反応の問題であり、相手の心ではないのだと境界線を引くことができればいいのですが、とても難しいことですね。

そしてもうひとつ。もし相手に助けを求めて「ノー」と言われて傷ついたとしても、心が引きこもらない強さが欲しいです。
引きこもるではなく、その痛みを相手にぶつけるのではなく、自分のものとして受け止め、痛みを感じきるトレーニングのような経験が必要になってきます。
対人関係で傷つくと本当に心臓がチクチクずきずき痛くなることは誰しも経験があると思いますが、それは心の筋トレによって鍛えていくことができます。
境界線と筋トレ、これらに取り組むことができる環境で育った子どもが社会に出ると、どうなるか?

私はこう思います。彼ら彼女らは社会に出たときにはすでに「会話」という強力なスキルを身につけているはずだ、と。

【参考資料】

アサーティブなコミュニケーションとは

→自分と価値観の違う相手に対して、卑下したり居丈高にならず、堂々と自分の気持ちや意見を言うこと。

1、自分にも相手にも誠実になる

自分の気持ちにウソをつかない。自分の中の声に耳を傾ける。

2、素直に話す

相手に伝わるように話し、お互いの違いについて理解を深める。

3、対等であること

言いやすい人にだけ言うのではなく、誰に対しても対等に接する。目上の人でも後輩でも、言うべきことを言うのが対等であるということ。

4、人も自分も責めない

言ったことはもちろん、言わなかったことにも責任を持つ。その場で発言しないならあとで文句を言わない。言いたいことがあるなら、その場で発言する。
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札幌サドベリーでは、日々の関わりはもちろん、なにかあったときの話し合い、子どもたちとのミーティングのときなど、ひとりひとりに意見を聞くということをしっかりやります。

私は私。かけがえのない存在なんだと感じることができると、自分の気持ちを「話す」ことができるようになっていくのではないか。「話す」ことを真剣に聞いてもらえたら、他者を理解しようとする気持ちも出てきて「聞く」ことができるようになっていくのではないか。

会話についての試みはまだ始まったばかりですが、子どもたちが心置きなくコミュニケーションを練習できる場所として、まずはスタッフがコミュニケーションを習得しているかどうかが重要であると考えています。

◆最近の「会話」への取り組み

・スタッフによる「性的ジェンダー」のお話会

性的少数派への理解を深める時間になりました。世界には男と女だけでなく、いろいろな性別と性的嗜好の人がいます。知らないことは怖いこと。でも知ってしまえば違うだけだとわかります。違いを認め、偏見のない大きな視野が育つよう願っています。

・子どもたちによる「スタッフの働き評価」

スタッフのいいところ、困ったところについての話し合い。子どもたちは大人をよく見ていて、相手によって対応や要求を変えているのだとわかりました。子どもの意見を真摯に受け止め、感情的にならないよう精進してまいります。

・代表細川と子どもたちによる「スクールの収支、今後のお金について」の会議

学費と経費のバランス、スタッフの日当が妥当か、あと何人子どもが増えるといいのか等、子どもたちからたくさんの意見が出ました。

・子どもたち主体の「札幌サドベリー修学旅行」の話し合い

みんなで東京ディズニーランドに行きたいそうです。スタッフの旅費を工面するために何ができるのか、熱心な話し合いが続いています。
・お祭りの出し物企画

スクールの関係者が営む店舗で、子ども向けのお祭りを開催予定です。それにあわせてスクールの子どもたちはある出し物を企てています。ワクワクが伝わってきます。

・野球のルールを決める話し合い

野球をやってもいい公園で安全に遊ぶためにどうしたらいいのか。その場でさっと話し合い、「よし決まった!そうしよう」という感じで野球をしていました。このような話し合いは日常的によく見られます。

ほかにもいろいろあります。

札幌サドベリースクールに興味のある方はぜひ見学にいらしてください。

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代表の細川より

代表の細川美穂です。札幌サドベリースクールは3学期が終了し、春休みにはいりました。

再スタートしてまる2年、資金も場所もないまったくのゼロからスタートし、これまで、数々の札幌サドベリーへの応援とご支援に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

札幌サドベリーは当初から「日本の伝統を大切に」を掲げてきました。サドベリー教育はアメリカ発祥ですが、ここは日本です。そのまま形だけを真似してもうまくいかないだろうといまも変わらず考えています。

日本における、札幌という地域性をいかしたデモクラティック教育とは?をずっと考え、試行錯誤してまいりました。「日本流サドベリー」です。今日はそんな取り組みの様子をシェアさせていただきます。

まず、食のことから。年のはじめのおせち料理、いまはデパートで買って済ませることも多いですが、「おせち料理って高すぎませんか?」という気持ちがあった給食スタッフ自らの発案による、手作りおせちのデリバリーがありました。おせち料理の由来や、料理に込められた思いなど、丁寧な解説書付きで各家庭に届けられました。
給食スタッフはお重に9品入れる意味を伝え、足りないものを買える仕組みにしてくれました。私も数品頼みましたが、大変美しく、優しい甘さ、優しい味わい。とても美味しかったです。

こうした日本の伝統を大切にしてくれる給食スタッフとおやつ担当者の存在に支えられ、3学期も充実至福の「食」時間でした。写真で紹介しています。ぜひご覧ください。

北海道の冬の活動として、スキー、スケート、雪遊びがあります。私は子どものころ、寒さを忘れてかまくら作りをしたことや雪合戦をした思い出があります。たくさん遊んで家に入ったときの部屋の暖かさ、足先のじんじんした冷たさ、靴や手袋をストーブで乾かすときの匂いなどをよく覚えています。

札幌サドベリーの子どもたちはどんなことを覚えていてくれるかな?と思いながら、大人は懸命にスキーやスケートに付き添い、子どもたちのぬれた衣服を乾かすのでした。

制作活動では、日々のおやつ、腸詰めウインナー、お餅、フエルト人形、切り紙、玉ねぎ染め体験、などが行われました。スタッフが発案したものもありますし、子どもたちからやってみたいとリクエストがきたものもあります。

制作では家庭科が得意なスタッフが先生となり、子どもたちと一緒に「ものを作る」ということを楽しんでくれました。手先の器用さと丁寧な仕事もまた、日本の誇れる伝統だと私は思います。

今後、日々の活動の様子はスタッフから報告をあげてもらうようにしていきます。

3学期はミーティングにも力をいれました。意見をいうこと、意見を聞くこと、意見の違いがあったときにじゃあどうするか?の話合いをすること。これらができないとサドベリースクールは成り立ちません。

日本文化の特徴として、和を重んじる、空気を読む、相手を立てる、はっきり言わない、というのがあります。それらもすごく大切なことですが、自分の気持ちがわからなくなったり、意見をいうことが怖くなったり、人の顔色を伺いすぎて疲れたり、対人関係が難しくなったりと、自分の意見を言わないことのマイナス面も多くあると思います。

コミュニケーション(対話と交渉)は日本人の不得意なところであり、アメリカのサドベリー教育に大いに学ぶべき部分だと思いますので、ミーティングの質を向上させていくことは、今後も励んでいきたいと考えています。

いま子どもたちからのリクエストは「札幌サドベリー修学旅行で東京ディズニーランドに行きたい」です。10歳の女の子が中心となって、企画書が作成されました。なんと募金箱までできてました。すでにお金も入っています。

ここで大人がどう反応するか?

そんなの無理!ちょっと待って!なんでディズニーランド?なんのために?いいねーワクワクだ!!どうしてもうお金が集まっているのか?先に相談してほしかった…。

もしご自分だったらいかがでしょうか。

私(細川)は戦略的思考が強めですから、「どうしたら行けるか?そのために何が必要か?」という反応をします。

どう反応するかは良い悪いではなく、人それぞれですし、いろいろな反応があるからこそデモクラティックなのであり、サドベリースクールの醍醐味です。さあ子どもたちはどうするでしょうか。

春休み中に一度ミーティングの時間を持ち、話し合ってみようと思います。

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札幌サドベリー体験プログラム

札幌サドベリースクール代表の細川です。

先週のことですが「札幌サドベリー体験プログラム」の受講生が来ていました。受講生は40代の男性Yさん。道央から2人の子どもと一緒に1週間札幌サドベリーに泊り込みで滞在し、研修を受けてくださいました。今日はその様子を簡単にですがご紹介します。

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【札幌サドベリー体験プログラム】とは

札幌サドベリーの体験プログラムは2016年3月、フリースクールで働きたい方や、これからスクールを立ち上げようとしている方向けの内容として始まりました。

スクールのスタッフとして子どもたちと関わり、放課後に講座で学んでいただく、1週間の実践型プログラムです。

《講座の内容》

1、人はなぜ怖れ、不安にかられるのか
2、 あなたに潜む見返りとは
3、ポジティブに生まれ変わるトレーニングと、足を引っぱる人への対処方
4、与える喜びと新しい自分に出会う旅
5、必ず成功する考え方と潜在パワーの開花

その他、内容は必要に合わせて臨機応変に、変更もあります。

・心理セラピー(内なる自分に向き合う、意識の使い方、瞑想、引き寄せの法則など)

・スクールの運営方法(赤字を出さない運営、循環の仕組み、フロー集団とチーム作り、心の調律と指揮者の役割り、など)

・メンタルに不調がある方はその調整と、そして札幌近郊の自然体験も考えています。

*料金*
体験プログラムが43000円

・宿泊の対応も可能です
・昼食はスクールの給食があります

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Yさんは札幌サドベリースクールの小冊子「札幌サドベリークロニクル」を読んで衝撃を受けたそうです。読んだあとスクールに見学に来てくれたのですが、普段の様子をみて「ぜひ体験プログラムを受講したい」と強く思ったとのことでした。

見学の日、私(細川)はスクールにいませんでしたが、後日スタッフから「Yさんは小冊子持参で見学に来たが、隅から隅まで読み込んでボロボロになっていた」と聞きました。なんページのここの部分が本当にすごい!あ、あなたはここに書いてある名前の方ですね!などといった様子で、話しを聞く限りずいぶん熱心な方だなあと思ったことを覚えています。

Yさんにはやってみたいことがあり、それを今すぐにでもやらなければいけない状況にありました。

研修が始まる前のやり取りでこんな希望を伝えくれました。了承を得ましたのでご紹介します。

『僕がやりたい事は…… ・不登校児の家族支援 ・不登校児家族が安心できる居場所作り・生き辛さを抱える人達が安心できる居場所作り・そんな方達への自主的な無理の無い学習サポート・音楽(演奏、教育、セラピー)・ドラムサークル・ボードゲームが出来るサロン ・多様性を認め合える社会 ・全体最適化し合う社会

この、とっ散らかりを整理して 本当に必要な事を構築したいです。 それと、クロニクル(123ページ) に書いてあった体験プログラムの事全般 お願いしたいです。

心理セラピー、事業運営方法 人(こども、大人関係無く)への接し方 打たれ弱さを克服 お金のブロックを外す…等々 考え方や魂のクセ、体中の細胞すべて 全取っ替えする必要を感じるので よろしくお願い致しますッ!! 』

ずいぶん盛りだくさんだなー!というのが最初の印象です。やりたいことがある、あれもこれもやりたい、でもどうやっていいのかわからない。私は、メールの文章を読む限り、この方は心も、現実も、さぞかし混乱しているのだろうと想像しました。

そして当日、現在不登校児である子ども2人を連れて札幌サドベリーに来てくれたのですが、印象は「仲の良さそうな親子だな」でした。父親の心と現実が混乱してはいるけれども、子どもと仲が良いならまずはよかった。Yさんの場合は目標と課題を整理整頓できればきっと大丈夫だろうと思いました。

Yさんはこれまでのこと、現在の状況、自分の生い立ちなど、包み隠さず打ち明けてくれました。まさに生まれ変わる決意だったようです。1週間、父に付き合い、札幌サドベリーという慣れない環境で子どもたちも懸命に頑張ってくれました。数日でみんなと馴染み楽しそうな様子が見られました。

昼間はスクールスタッフとして過ごし、放課後に講座を5回、4人のスタッフが担当しました。講座は、混乱した現実から再生するためには?を中心に進められました。

内容を詳しくお伝えできないのですが、Yさんは講座を受け、これまで自分の才能に気がつかず、向いていないことを懸命に頑張ろうとしていて、うまくいかなくて、どんどん混乱し、もがいていたことに気がつきました。
まさにこれです。
➡︎「才能は自分の得意なことに隠れている。でもそれは、自分にとって普通にできることだから才能だと気がつかない」状態ですね。多くの人がはまり込むところです。

だから好きなことで成功していいんだと思考を変えなければ、いつまでも「もっと頑張ろう、もっと苦労しよう、もっと苦しまなければうまくいっていいわけがない」というふうになっていきます。これは無意識かもしれませんが、「幸せは簡単ではない」という思いグセは、向いてないことに懸命になる人にみられる共通の心理だと思います。

それと、なにかできないことがあると自分の存在まで否定してしまうというのもあります。できるから褒められる、できるから感謝される、という育てられ方をしてくると、できないことにぶつかったときに自分の存在に×がつくように感じてしまいます。すると存在するためにがむしゃらになったり、なにかに依存し逃げようとしたり、心が折れて精神の病気になったりします。存在を否定する(される)というのはそれほど苦しいものなのです。

社会で自立した大人として生きていくために「できない自分でもいい」を自分の心に見つけることが大切です。できないことがあっても存在は◯なのだと。

今回の体験プログラムでしみじみ思ったのは、得意って自分の普通なんだよなあということです。私もそうでしたが、他の人のできていない姿を見て「あ、私はこれができるんだな!」と気がつくことが多いです。

そんなこんなでYさんは、元気になって帰っていかれました。
研修後の感想をご紹介します

1週間、ありがとうございました。

根本的な方向転換を選択して多少、混乱はしてますが今まで自分が難なくやってた事を磨いて行けばいいとわかりました。そう考えたら、先の事を思えば寧ろ近道だと言える。

その事を裏付けるかのように最終日の夜会の後で無茶振りで伴奏を「させられても」(言い訳ですが、元々の練習不足で伴奏スキルが自分の理想形からは程遠かったにも関わらず)あんなに皆が賞賛してくれたのが僕にとっては「大発見」でした。

僕にとっては全然、苦ではない
寧ろ、喜びだった。(その時の写真も良い笑顔^^)

Mさんにはブログを書くよう提案されて作ったは良いけど、文才が…と途方に暮れてたけど「音をアップしてけば新鮮かも」と思いつき、今、色々リハーサル(実験)中です。

確実に言えるのは、スクール作りや居場所作りを考えていた時よりワクワクして行動をしている事です。

僕の出来る事で、皆で豊かになりますよー!

こども達にとっても充実した時間を過ごさせていただきました。娘は、本当に気に入ったようでまた行きたいとずっと言ってます。Jさんとの出会いはとても大きかったと思います。

息子は、、、、「ニーチェ先生が面白かった」と言ってます。同世代の人達と、関われた事が細胞になった事と思います。

スタッフのみなさん、こどもたちみんな家族のみなさん、本当に、お世話になりました。次は、妻も連れて行きます。ベストを尽くしていきます。ありがとうございました。

::::::::

写真)
最後の日にお疲れ様のご飯会をおこなったときのもの。

ちょっとボケていますが、家庭的な雰囲気とおちゃらけ感が出ているいい写真だと思います(^ ^)

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クリスマス会

竹村幸子です。
先月末に行なわれた札幌サドベリースクールクリスマス会の様子をシェアしたいと思います。

そもそものきっかけは、ある子供の一言から始まりました。
ねえ、みほちゃん、夜の集まり今度はいつやる?
夜の会があったらプラネタリウムをやりたいんだ。
代表の細川に直談判といったところでしょうか。

そこで細川の頭は色々な閃きがスパークしたようです。ほんの少し前にいいところまでいったにも関わらず実現にまで漕ぎ着けなかったスタッフ音楽チームのイベント。
子供達のやりたい事案がいくつか。
スクールが日ごろお世話になっている方々への御礼。
沢山の見学申し込み。

それらをまとめて、ひとつに練り上げる形でのイメージでクリスマス会が決定されました。
場所はカットマン。イベントスペースのある床屋さんです。
給食兼フルート吹きのそうちゃんがテキパキと指揮を取り、
大人子供関わらずやりたい事がある人がやりたい事をやる会になりました。
そうちゃんの手元にあるやりたい事リストはあっという間に満杯になりました。

ある子供達は自分達や子供みんなが楽しめて大人も巻き込めるゲームをいくつも企画し、景品をつくり、当日は自分達でオーガナイズしました。

日々お笑いの練習に明け暮れているサドベリーお笑いコンビ、
レッドブロックは張り切って秘密の練習をして当日披露。

昨年のクリスマス会の素晴らしい演奏と聴き比べても驚くほど上達し、皆の心を震わせる演奏をしたバイオリン弾きの女の子。

鳥博士の男の子は撮り溜めた鳥の写真を絵葉書にして小さなお店やさんをしました。
プロさながらの写真の腕に加え、愛情や大切なものへの気持ちを見る者の中に思い起こさせる力を持つ作品が展示されました。

人が喜ぶ顔を見るのが好きという子は、大変な手間をかけてヘリウム入りの浮き上がる風船屋さんをしました。風船に名前を入れて貰ったりして大喜びの子供達。大人もテンションが上がりましたね。

大人もコラージュ教室や、占い屋さん。コーヒー屋さん。うんちくつきワインコーナー。
ベーグル屋さんにガーゼマスク屋さん。
国語のみお先生執筆の詩集(アマゾンで買えます)も並べられました。
チョコレートフォンデュに、抹茶と和菓子屋さん。
などなどそれぞれが自分のしたい事に向かいました。
サドベリー音楽チームは、歌に演奏を披露してかなりの盛り上がりをみせました。
中でも情熱大陸のピアノ、フルート、カホン、ジャンベ、タンゴのダンスは圧巻でした。
給食のそうちゃんがフルートのみならず歌もいけると知り子供たちも目を見張りました。

食べ物一品持ち寄りの形式でしたが、中には本場を凌ぐほどの腕前でビビンバを作ってくれた子がいました。
沢山あった彼のビビンバはあっという間に売り切れていました。彼の将来に強い期待が寄せられます。

ラストの発表では、照明を落として暗闇のなかプラネタリウムが始まりました。
ホルストの惑星の音楽に合わせて、星座の説明や星座クイズがコンパクトに紹介されました。
パンフレットを作り、セリフを考え、進行を練習して大人の助けを得ずに彼ら星座コンビでやり切りました。

子供達の出し物では大人は全く関わりませんでした。彼らはやりたい様に自由にやっていました。

大人も子供もこの日という目標に向かって準備し迎えたという出力の場でもあり、小さな職業体験の場でもあり、
他の人の発表を楽しむ場でもありました。
来て下さった何組かの方々にはサドベリー体験の場でもあり、スクールを応援して下さっている方への御礼の場でもありました。

この日に向かう過程の中で

私は誰かの喜ぶ顔を見るのが好き。
だからこれがしたいんだ。

と言った子がいました。

その言葉がスタッフ皆の胸に響きました。
私の中にも深い印象を残しています。

少し離れたところから眺めると、
他の子供達皆の心の中にもそんな動機が見て取れます。
誰かを、みんなを笑顔にしたい。楽しませたい。
そういう思いを持ち
自分の出来ることで、世界を少しだけでも幸せにすることが出来たら、
それは素晴らしい事です。

私はその子から学びました。
子供はこんなにも純粋にまっすぐに誰かの喜びを願えるのだと。
それを自分の喜びと捉えるのだと。
そしてその流れをもっと小さい子供たちも受け継いでいるだろうと感じています。

そんな事を確認した、賑やかなカオスの様な札幌サドベリースクールクリスマス会でした。

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子供ミーティング

竹村幸子です。

先日行われた子供達の話し合いについてシェアしたいと思います。

[こどもミーティング ~冬休み期間について]

もうすぐ冬休み。代表の細川が、今年の冬休みの期間も去年と同じでいいかな?と、何気なく言ったひとことに子供達が反応しました。

ある子は冬休み期間長すぎると退屈だからもっと早く始めてほしい! と主張します。

まだある子は冬休みこそは家でのんびりやりたい事をしたいから期間は長くてもいいと主張します。

どちらかというと短いほうがいいかな〜 とか、
この日からがいい!

などなど色々な意見が出たので、それじゃあミーティングしましょうということになりました。

日を改め、ミーティングのお知らせをし、
当日は細川を中心に子供とスタッフが囲み、冬休みの期間をどうしたいかについてひとり一人の意見を聞いていきました。

最終的に意見は2つに分かれました。

1 、早くスクールに来たい子供達 の希望日
2、その一週間あとからスタートしたい子供達の希望日

ちなみにサドベリースクールとして当初提案していたのは丁度2の日でした。
スタッフの予定や、その他諸々の事情もありますが、できるだけそれぞれの意見を取り入れたいと模索してみる機会を持ったという所です。

1の子供達の主な動機は、
家で過ごすよりもスクールで友達同士で過ごしたいというものでした。

家にいても退屈!
サドベリーに来て調理したい!
何か企画して、遊びたい!
スクールに来る方が楽しいから。
と言っています。

2の子供達は、
いやいや毎日忙しいし、家でまったりしたり、いつも行かない所に出掛けたりしたいんだ。
じっくり星座クイズの本を読んだり調べたりしたいし。
などなど、概ねそのような雰囲気でした。
かと言ってサドベリーが始まっているのに休むのは何か違うし。

なかなか意見はまとまりません。

当日いたスタッフや細川も話し合いに参加し、あれこれ提案がありましたが、
最終的には全員が納得する結論を持てました。

冬休み期間は2の希望日になりました。

ただしその前の一週間はスクール解放日として登校してもいいという事に。

来たい子供だけ来てもいいという、札幌サドベリースクール初の試みです。
これで早く来たい子供達の本来の目的は達成されました。
その期間は、給食やクラスなどはないけれど 、とにかく通いたい子供達の為にスタッフは一人つくことにしました。
調理したり、好きな事をしてもいいと聞いて彼らは大喜びです。

遅くスタートしたい子供達も納得。
行っても行かなくでもいいスクール解放期間ならクラスを休まなくても良く、問題なく家でゆっくり過ごせます。

スクールとしても双方の意見を取り入れられ、運営の面でも良い結論に収まりました。

途中ミーティングは頓挫しましたが、
三方よしの方法を諦めずに探っていき、なんとかみんなが納得出来る結論を見つける事が出来ました。

意見の違いは当たり前。それを前提にどうすればそれぞれの目的を少しでも達成できるのか、
頭をひねりながら考える良い体験になった事と思います。

これからも、社会にでてからもきっとこの様なシーンは何度も訪れる事でしょう。

そんな時、自分の意見を持ち、その理由をはっきり知り、互いに相手に伝え合う。
その上でベストな道を探して行く。

そのようなトレーニングとしても、
札幌サドベリースクールでは、この様なミーティングをこれからも重ねて行きたいと思っています。

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