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村上春樹の魔法

今日はなんという1日だったのだろう

大音量でロッシーニを聞きながらリングイーネをゆでていた私

それは昼過ぎの1時3分

やっと私の時間を取れたという開放感に浸っていた

2人の息子はおばあちゃんの家とサマースクールに行き
旦那はいつものように仕事
同居のおばあちゃんはデイサービス
私一人の午後がきた~と
羽を伸ばそうとした私がしたことは
村上春樹のねじまき取りクロニクルごっこ

小説の出だしの
主人公がパスタを茹でている時、しかもロッシーニを大音量で聞いているとき

迷宮への入口である電話のベルがなるという

あのシーンを再現してみたのだった
ここいらで電話が鳴って、どんどんおかしなことに巻き込まれる主人公と
イタリアの海なんかが頭をよぎり私のウキウキはマックスに

そんなとき
うちの電話が鳴った

これはアリスよろしく
私にも迷宮入りの誘いかしら
いやまさかね
などと1瞬思いながら受話器を取りに居間へ歩き始めた
受話器を取ってみると
テレビの配線の工事を旦那が頼んだらしくその日時を決める内容
せっかくの私の午後は配線工事の予定が入ってしまった。
仕方なくアルデンテを過ぎてしまったパスタを湯から上げて
バジルの瓶から3杯ほどすくってパスタに絡める

松の実の代わりに麻の実をかけて
そのままロッシーニを聞きながら

ギリシャに行きたいなー
いやでもサンディエゴにも行ってみたいな
ヨットが浮かんでいる海をのんびり眺めて暮らしたい
いやきっといつかサンディエゴに行こう
などと
トーマスマックナイトの絵を思い出し
妄想に浸っているうちに

工事の方がやってきた。
私は皿を片付けて玄関に向かう
そこでうちのトイプードルが激吠えした

ドアを開けるとそこに立っていたのは
見覚えのある男性

そして3秒後に思い出した

その人は私の昔の彼
6年付き合って別れた彼だった
お互い無言

結局は音信不通になってひどい別れ方をしたのだから

しかし彼は工事の話をはじめ、配線の作業を淡々とこなしていく
赤の他人のように振舞っていた
私は彼に謝りたかったと
その時それをはっきり認識した
今更だけどあの時ごめんね

口に出したとき彼は泣いたように見えた
手は動かしながらも

今君が幸せならそれでいい

と小さく言って

結局それ以上ははなさずに帰っていった。
今日は本当に驚いた
こんなこともあるのだと
これはロッシーニとパスタの湯気が醸し出した
迷宮への入口だったりして
なんて話が続いたらまたここに書きます^^

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